前の対談    次の対談    戻る 1989年

1頁2頁3頁4頁最後

★大屋 政子さんのWORLD対談  

★ホステス 大屋 政子さん

テレビタレント、ゴルフ場経営、病院経営etc

国際的スケールで活躍中

 

 

★ゲスト 氏田 耕吉さん

 (ウジタオートサロン代表取締役)

1頁2頁3頁4頁最後

「まちに活気を」と願いを込める仲間たち「帝塚山街づくり交流会」

流通新聞も発行する、若手経営者

夢は、皆んなで帝塚山を文化のある街にすることです。

大屋 氏田さん、帝塚山の住民でやってる例の帝塚山再開発の集まり、皆さんがんばってるわねぇ〜。

 

氏田 はい。昨年、「帝塚山カップ」でたいへんお世話になりました。地域交流の輪を広げ、活気ある街にしたいと考える若者たちが集ったTMK「帝塚山街づくり交流会」も発足して5年目になります。2年前の「走れ、ぼくらのチンチン電車」以来、お蔭様で帝塚山の住民にも関心が集まるようになりました。

大屋 現在、そのTMKのメンバーは何人ぐらいなの。

 

氏田 約130名ぐらいで、いろんな職業の方がいらっしゃいます。皆さん、我々の子孫がいつまでも住み続けられるような街づくりをしたいと真剣です。私も生まれてこのかたずっと帝塚山に住んでいますが、随分、変わりました。

 

大屋 私が育った子供の頃の帝塚山というのはね、いわゆるステータスシンボル、とにかく大阪府下で一番高い

固定資産を持ち高額納税者がたくさん住んでた町やねん。だから、高島屋発祥の飯田さんも住んでたし、とにかく有名な財界人がたくさん住んでいたの。でも、そこの主人が亡くなると土地を売って帝塚山を離れる人が多かったわねえ。

 

氏田 そうですね。そんな話、父からもよく聞きました。

1頁2頁3頁4頁最後

大屋 だから氏田さん、お父さんが亡くなってからも引続きこの帝塚山で修理工場持って、オートセンター持って、ええ後継ぎやし、ようがんばってはるわぁ。りっぱやねえ。

 

氏田 ありがとうございます。

 

大屋 だいたい2代目、3代目で大きい家が10区画ぐらい割れてしもてんねんやわぁ。それに、アパートというか億ションに変っているのよね。そやけど、今まで一軒で住んでいたところが10家族ぐらい入るわけやからねぇ。随分、感じが違うね。でも建物がきれいになるからいいわ。木造の家で、昔のまま残っているのが少なくなったのは寂しいけれど…。

氏田 そういえば、大屋さんのこの鉄筋の御自宅を建てる時、随分、苦労されたそうですね。

 

大屋 そうやねん。あれはねぇ、私が約40年前、ここで鉄筋の家を建てようと思ったら、特別風致地区ですからいうて鉄筋を建てさせてくれないわけ。だから2年7か月、当時大阪府の建築課へかようわけ。でもらちがあかんので親友やった大森さんや副知事にいうたら、当時建築局長の吉田安三郎さんを紹介してくれて約一週間で認可がおりたの。

そのかわり念書を書いた書いた。植木を植えますや、なんやらかんやら手すりにバラの花を植えますなどいっぱい書いて、ほんまに苦労した。
 それが、今なんと帝塚山はほとんど鉄筋でしょう。ナンバー1がうちや。ナンバー2が井上周さんとこや。周さんが売りはった後は、大和銀行の寮になってるけれど、今は、そこらじゅうみんな鉄筋や。夢のような気がするわ。あんなに鉄筋を排斥した役所が、結果、今や木造の家より鉄筋の方が多いものねぇ。

1頁2頁3頁4頁最後

TMKは帝塚山にとってすばらしい組織やね、かんばってねえ

大屋 ところで、昨日ね、横浜博の、モロッコ館のテープカットで6時起きの朝9時から夕方の6時まで一日中いたんやけど、国際交流会館の開会式にトップで出たら、わが横浜は日本で第2の都市になりましたいうて挨拶されたのを聞くと大阪も落ちたもんやと思う。昔は大阪やもんなあ、さびしいねえ。

 

氏田 そうですね。何んとか復活してほしいものです。

 

大屋 そやから、ここへ何か本当に、もういっペん昔のステータスシンボルになるようなものが、ほしいと思うの。

東京やったら田園調布、成城学園のように住む人の誇りになるようなものをね……。

氏田 大屋さんのお考えと我々TMKのメンバーも同じですよ。

 ところで、我々TMKでも何か注目されるイベントをやろうということで、地域の交流と活性化を目的に親しみある街づくりをめざして、小学生を対象に、「全国の小学生のみなさん、大阪のチンチン電車の胴体に絵を措いてくれませんか」と車体のデザインを募集しました。意外と反響がありましてね。全国から応募してきた小学生の作品がなんと約5900点もあり作品審査は延々8時間にも及びました。南海・阪堺線のチンチン電車の胴体に描かれる絵の広告代が2年間で200万円、これに募集経費など加え、約400万円かかりましたが、地元の商店主や住民の理解と寄付で目標額がわずか2日間で集まりました。

このチンチン電車の企画でTMKの活動が認められ、マスコミの取材も多数あり、変わりゆく街を一層、愛着と親しみのあるものにする狙いは成功しましたね。

 

大屋 本当にすばらしいわねぇ。フランスや英国の街はちょっと地方へ出かけるととたんに田園都市が広がるのね。ところが村に一歩、足を踏み入れると歴史が深いの。

村そのものが文化と歴史の集合体なの。帝塚山も新しいものを取り入れながら歴史と文化のある街になってほしいね。

 

氏田 そうですね。我々TMKのパワーで地域交流の輪を広げ、活気ある街づくりに努力するつもりです。

前の対談    次の対談    一覧  

1頁2頁3頁4頁最後


ウジタオートサロントップ > 社長の対談  >  大屋 政子さん

関西、大阪の輸入車、外車情報、中古車情報、買取情報などを提供するウジタオートサロンのサイトです。

Copyright 2004.Ujita corporation.Co.,Ltd. All Rights Reserved.